CPK(クレアチンフォスフォキナーゼ)は心臓をはじめ骨格筋、平滑筋など筋肉のなかにある酵素です。
これらの細胞に異常があると、CPKが血液中に流れ出すため、高い数値を示します。
CPK値に異常がある場合は、心筋梗塞などが疑われ、痛みの有無や心電図検査を総合して診断します。
また、特に高い数値を示す場合にはアイソザイム検査を行い、異常箇所を確定することが不可欠です。
男性の場合、1リットルの血液のなかに40~250単位、女性の場合30~200単位が基準です。
疾患がある場合は1000単位以上の数値が見られることもあります。
また、運動などにより多少数値が高くなることもあります。
基準値より高い場合、急性心筋梗塞、心筋炎、進行性筋ジストロフィー、萎縮性筋硬直症、
多発性筋炎、甲状腺機能低下症、悪性腫瘍など。低い場合は、妊娠などの疑いがあります。
CPK値が高い場合は、心筋梗塞など深刻な疾患の場合があるので、早急に主治医の指示を仰ぐことが大切です。
また、心筋梗塞の半分はなんの前ぶれもなく突然起こりますが、以前に狭心症の発作を起こしたり、
動脈硬化の疑いがある場合は、心筋梗塞を起こす危険性が高いので日頃から十分な注意を。